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構造最適化(構造緩和)

VASPの最適化には大きく分けて3つの要素があります。

これらの組合せによって、どのような構造最適化を行うかを指定します。 その際に用いるキーワードはISIFです。
ISIF relax ions change cell sharp change cell volume
2
3
4
5
6
7
yes
yes
yes
no
no
no
no
yes
yes
yes
yes
no
no
yes
no
no
yes
yes
よく計算に使われているのはISIF=2,3です。
     ISIF=2 セルは固定し、原子位置のみ最適化(Ions relaxationと呼ばれる)
     ISIF=3 セルも原子位置もすべて最適化(All relaxationと呼ばれる)

構造最適化計算を行うときは少なくとも4つのキーワードをINCARに追加してください。
ISIF
IBRION
NSW
EDIFFG
= 3
= 1
= 200
= -0.01
:上記のTableから選ぶ
:Forceを計算するときのアルゴリズム(1:RMM-DIIS法)
:構造最適化のMAX回数
:構造最適化の収束条件(+の値:エネルギー −の値:FORCEを収束条件とする)

 構造がMAX回数内で収束しなかったときは、引き継いで計算することが出来ます(詳しくは振動数計算を参照)。