基礎化学科について の履歴の現在との差分(No.8)


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*基礎化学科の教育/研究活動方針(抜粋) [#pb53b2cc]
 基礎化学科では,「物質とは何か」について,すなわちさまざまな物質の反応や性質を研究し,構成原子や分子の構造を調べ,新たな物質を合成しよう,という学問を行っています.1800万種類という膨大な数の物質が知られ用いられている現代社会においては,物質の性質や構造および機能を研究することは非常に重要です.現代の化学は,試験管とビーカーだけで実験するものではありません.最先端の技術を駆使した機器や,精密な分析手法,コンピュータによるデータの処理等を活用して,新しい化合物を探索し,新しい機能を持つ物質を開発しようとするのが最近の化学研究の方向です.
 基礎化学科では,「物質とは何か」について,すなわちさまざまな物質の反応や性質を研究し,構成原子や分子の構造を調べ,新たな物質を合成しよう,という学問を行っています.2億種類という膨大な数の物質が知られ用いられている現代社会においては,物質の性質や構造および機能を研究することは非常に重要です.現代の化学は,試験管とビーカーだけで実験するものではありません.最先端の技術を駆使した機器や,精密な分析手法,コンピュータによるデータの処理等を活用して,新しい化合物を探索し,新しい機能を持つ物質を開発しようとするのが最近の化学研究の方向です.

 私たちの学科は,全国で唯一の基礎化学科です.基礎化学科と言っても,化学の基礎だけを教育するのではありません.物理化学,無機・分析化学,有機化学など化学研究の土台となる分野についてウェートを置いて教育し,さらにそれを礎にして応用の分野まで幅広く教育しています.学科構成としては,物質の創製を主に研究する「合成化学講座」と,物質の性質や機能,構造の解析に重点を置く「解析化学講座」の2大講座から成り,各講座が物理化学,無機・分析化学,有機化学およびこれらの境界領域の基礎から応用までの幅広い分野の研究を行っています.

 基礎化学科では,1)現代の化学を総合的に理解するための基礎知識の修得,2)化学の研究者,教育者,技術者またはその周辺の化学を専攻する者に必要な基礎技術の修得,3)自然科学における「化学」の役割を理解し,社会における重要性を認識した,広い視野をもつ社会人の育成,を目標に学生の教育を行っています.上記の目標を効果的に達成するため,早期に化学の基礎知識を身につけ,現代化学の全体像を理解して「化学」に自発的に興味がもてるようなカリキュラムを組んでいます.

 基礎化学科に入学すると,1年次には,共通教育科目,外国語科目と並行して,化学を専門として学習・理解するために必要な「数学」と「物理学」,化学の系統的専門科目の入門編として「物理化学」,「無機・分析化学」,「有機化学」を学びます.また,「化学基礎実験I」で化学実験の基本技術を修得します.2年次と3年次には,「物理化学」,「無機・分析化学」,「有機化学」の3つの大きな系列を系統的に学びます.2年次の「化学基礎実験II」,3年次の「合成・解析化学実験」の授業を通して,化学実験の面白さや不思議さを体験するとともに,卒業研究を行うための基礎技術の修得を行います.4年次に取り組む「卒業研究」では,一つの研究課題に取り組み,結果を出してそれを考察していく方法を修得します.

 これら授業をよりよく理解するためには,化学が本当に好きであることが大切であり,基礎化学科としては化学と実験が好きな学生が多く入学してくれることを望んでいます.将来,幅広い視野を持った研究者,教育者および技術者などになるためには,他の学問分野(例えば数学,物理学や生物学など)にも興味を持つことと英語など外国語を使いこなせることが重要です.埼玉大学理学部基礎化学科で化学の知識や技術を学び,物質の際限のない探究の世界にむけてはばたこうではありませんか.