基礎化学科について/卒業後の進路

求人の状況

 基礎化学科(大学院基礎化学専攻も含む)に求人してきた企業を,古いデータですが平成15年度から19年度まで通算したものが,図1に示してあります。  化学関係企業からの求人は約30%と最大の割合です。金属・鉄鋼,精密機器,電気・電子,食品・衣料,資源・環境、機械・設備系の企業でも希望されている人材は化学関連の職種なので,それらを含めると比率はさらに高くなり,全体の53%に達する年平均60社以上が化学関連の学生を求めています。

求人企業内訳
図1.求人企業内訳

 情報,出版・報道,金融,流通などの企業に就職しても,化学についての知識を活用できる部門に配属されていることが多く,実際にはさらに需要は多いと思われます。この低成長の時代にも,産業の基礎として企業が化学を専攻した学生を必要としていることの現れです。

卒業生の就職状況

 求人に対して,卒業生の進路はどうでしょうか。学部卒業(定員50名)と大学院博士前期課程修了(現定員24名)の学生の,最近5年間の進路を図2および図3に示します。

基礎化学科卒業生の進路
図2.基礎化学科卒業生の進路

博士前期課程修了生の進路
図3.博士前期課程修了生の進路

 化学関連の職種に就く人は全体の約50%です。高校の教員や国や地方の公務員(主に化学系の研究所や試験所など)として教育・研究職に就く人も毎年若干名いますが,ほとんどは大学院修了者です.

学部卒業生の大学院への進学状況

 理学部では,学部卒業後さらに大学院に進学する学生が増加しています。これは、科学技術の進歩にともなって,専門家として社会に貢献するためには,学部段階での知識の上に,研究的な素養を身につける必要が生じたためです。実際,企業で研究面での活躍を希望する場合や,高校の教員の採用にあたっては,修士の学位取得者が有利になってきています。

 最近は,卒業生の約60%が大学院へ進学しています(図2参照)。進学先は埼玉大学の大学院を含め,国立大学法人大学および公立大学の大学院がほとんどです。専攻分野は化学が主ですが,物性物理学,工学,環境分野,生命科学など,化学と関連する学問を含めた広い範囲にわたっています。これなども現代の化学が自然科学の多くの分野から必要とされていることを示すものです。

 前期課程修了後,多くの人は化学関連企業に就職したり,技術系の地方公務員や教員となりますが,約10%の人たちは博士後期課程に進学し,さらに高度な専門教育を受けます.